小学校入学前後になると、前歯が大人の歯に生え変わり、子供の歯並びが気になる方もいるのではないでしょうか?
ウチの長男は顎が小さく、永久歯が生えるスペースがないため、前歯が斜めに生えてしまいました。そのため、他の歯もガタガタになり見た目も悪く、歯列矯正をすることに。
矯正を始める前には、近くの矯正歯科のリサーチをし、実際に相談へも行きました。
一言で矯正歯科と言っても、場所によって、先生によって、施術方法も話すことも様々。
もちろん、一番気になるお値段も様々です。
私は矯正の専門家でもなんでもありません。
ですが、素人だからこそ思う事、気づくこともあります。
私自身が歯科医に言われて納得したこと、矯正をしていく内にわかったことなどを、お子様の矯正をお考えの方にご紹介したいと思います。
いつから始める?歯列矯正を始める年齢
一般的には上前歯4本、下前歯4本が生えそろう前には開始した方がいいと言われています。
あまり早くても実際の歯並びがどうなるかわかりませんし、遅いと歯を動かすのが難しくなってきます。
その子の成長にもより、個人差がありますので、早い子で年長~遅い子で小学3年生ぐらいでしょうか。
これ以上の年齢だと、矯正にかかる時間が長くなります。
相談だけなら、いつでもできますので、できるだけ早めに行く方がいいと思います。
ただ、矯正自体を早めに始めるのは、私はオススメしません。
その理由は…。
その器具、本当に子供が扱える?
子供の歯列矯正ではまず、「拡大床(かくだいしょう)」と呼ばれる器具を最初に着けることが多いです。
この器具、顎が狭く、歯が生えるスペースがないお子様の顎を強制的に広げるために使います。
ほとんどの「拡大床」は取り外しができます。ずっと着けていなくてもいいんです。
ですので、食事の時や、体育やスイミングなど運動する時は危ないので外す、なんて指導を受けます。
そうすると子供は外した器具の管理をしなくてはいけません。
病院で専用のケースをもらえますが、このケースを持ち歩くのを忘れ、給食中にその辺に置いておく、なんてことも。衛生上も良くないですよね。
そして外した後、自分で装着します。
これが問題。
家にいる時はいいですが、学校にいる時などは親の目も届かず、全部自分でやらなければなりません。
しっかりしたお子さんならいいですが、この装置を幼稚園生、小学1年生が正確に扱うというのは、中々厳しいものがあります。
実際ウチの子は器具に付いている針金を折ってしまったり、しまいには器具自体を2度ほど壊しました。もちろん作り直しました。
健康保険も利かない、値の張る器具なのに…(泣)
子供自身がちゃんと扱えるようにならないと、何度も壊します。
そして、自分で器具がしっかりと装着できているかも重要です。
適当につけていると、しっかりと顎にはまっておらず、顎を広げるために着けているのに、全く広がっていなかった、なんてこともあります。
そうなると矯正期間が長くかかってしまいます。
親のチェックも重要です。
また、拡大床の後はブラケットと呼ばれる金具を歯に着け、ワイヤーで固定する、良く目にする矯正装置を歯に着けます。
このブラケット、食事をすると汚れが溜まります。
矯正器具のせいで虫歯になった、なんてことになったら困ります。
親の仕上げ磨き大事ですが、子供自身も気をつけて歯磨きしなければなりません。
では、いつなら扱えるのか。
しっかりしている性格の子とウチの息子のように雑な性格の子では、同じ年齢でも全く違うので、一概に年齢が低いとで扱えない高ければいい、というわけではありません。
ただ、
🔴ある程度自分のことは自分でできる
🔴物を正しく大切に扱える
🔴目的が理解できる
この3点ができるようにならないと、短時間で矯正を終了するのは難しいのではないでしょうか。
子供の気持ちは?
矯正をする前に一番重要なのが、お子様自身に矯正したいという意思があるかどうかです。
これがないと、器具を大切に扱ってくれません。
それに、慣れるまでには痛みもあります。慣れても違和感はずっと続きます。
親が「矯正させたい」ではなく、子供自身が「矯正したい」と思えるようにならないと、器具を正しく装着させる大切さもわかわず、結局矯正期間が長くなったり、最悪途中でやめてしまうこともあります。
また、矯正器具は人から見えます。
特に女の子は「金具が恥ずかしい」なんて思うかもしれません。
金額は上がりますが、今は人に分かりづらい矯正もあります。
子供自身が納得してから始めないと、進むものも進みません。
まずはしっかり子供と話し合うことが大切です。
着地点はどこにするか
どこまで矯正するか。
これは最初に考えておいた方がいいです。
これは先生から言われたことですが
「子供をアイドルにしたいと思うなら、顎を広げる矯正でなく、歯を抜いて残った歯を並べる矯正を勧めます」と言われました。
アイドルになるなら小顔の方がいいです。
器具で顎を広げるより、抜いて狭くした方がいい、ってことですね。
実際に芸能人の方も矯正のため歯を抜いた、なんて方もいます。
矯正のゴールを決めれば治療法も変わってくるという事です。
歯を抜くまでしなくても、1mmのズレもなく、ピシッと歯が並んでいる方がいいのか、デコボコだけ直して、ある程度真っすぐ並んでいるぐらいでいいのかなど、どの程度まで矯正したいのか、最初に考えておきましょう。
子供の頃に一度矯正して、歯列が真っすぐになったとしても、歯の生え変わりはまだまだ続き、年齢とともに骨格も変化してきます。
そうすると、せっかく矯正した歯が歪んでしまうこともあります。
その場合、再び矯正するのか、そのままにするのか、先の事かもしれませんが、その辺りも考慮に入れて、最終的なイメージを持っておいた方がいいでしょう。
どこで矯正をするか?
どの病院で矯正をするかが、一番悩みどころではないでしょうか?
矯正歯科といっても、値段も施術方法も様々。
私も、ネットで評判のいい病院や知り合いが通っている病院など何か所か話を聞きに行きました。
やはり一番気になるのは料金ですよね。
ですが、下のことにも注意した方がいいです。
🔴子供が先生をどう思っているか
(怖い先生がたまにいます。子供が先生を好きになってくれないと、矯正も上手くいきません)
🔴診察のたびにかかる診察料はいくらか
(病院によって変わってきます。初めの内は月に2,3回通うことも。そうなると結構な出費になります。)
🔴矯正期間はどれぐらいなのか
(病院によって矯正方法が違うため、長いところは年単位でかかります)
🔴予約は取れやすいか
(人気の病院は予約が取りづらく、待ち時間も長いです)
🔴天気が悪くても通えるか
(いつもは自転車で通うつもりでも、診察の日が雨、なんてこともあります。天候の悪い日にも通えるか、場合によっては車でもいけるか、など考えておいた方がいいです)
私が病院探しをしている時、こんな病院がありました。
ネットで評判が良く、話を聞きに行こうとして連絡すると、
「空きがなく、昼の12時からなら大丈夫です」と言われました。
お昼時ですが、相談なんて30分ぐらいだろうし、診療後すぐどこかでお昼を食べればいいかな、なんて思い予約を入れました。
書類記入もあるので、早めの11:45頃には到着していたのに、時間になっても全然名前を呼ばれない。
「診察まだですか?お昼食べてないんです」と受付の方に言っても、「あと少しです」の返事。
歯科診療の前だから食べ物をあげるわけにもいかず、狭い待合室の中で長い事待たされました。
結局その日は1時間半も待たされ、診察が終わったのは2時過ぎ。子供たちはお腹がペコペコです。
受付の方に確認すると、特別この日が待ち時間が長かったのではなく、いつも長いそう。
だったら最初に伝えてよ(怒)
ネットの評判も、相談した時の印象もいいお医者様でしたが、こんなに待たされるようじゃ子供と一緒には通えません。
「相性が合わない」と思い、ここは候補に外しました。
こういった事は、ネットの情報では分かりません。
ほとんどの病院で、初回相談は無料なので、実際に行ってみて、ここなら通いたいと納得できる場所を探してください。
まとめ
矯正は高額な料金がかかります。
病院が合わなかった、失敗したと思っても中々やり直しもききません。
ですので、始める前にいろいろな事を想定して、子供が納得してからはじめましょう。
お医者様にかかるのは子供です。
親だけでなく子供もいいと思えるお医者さんを見つけて、綺麗な歯並びになれるといいですね。
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