先日、生まれて初めて胃がん検査をしてきました。
ドリフのバリウムのコントを何度も見ていたせいか、
バリウム飲んだらげっぷを我慢するのが大変!
というイメージが強く、はじめての検査の前にいろいろ調べていたら、情報も多くどんどん怖くなってきました。
ということで、初めて胃がん検査・バリウム検査を受ける方の不安が少しでもなくなるように、私が受けた時はどんなだったか解説したいと思います。
そもそもバリウムってなに?
「今度初めてバリウムを飲むんだ!」と知り合いに言った時、
「バリウムなんて身体に悪いから飲まない方がいい。バリウム検査でがんが見つかる確率も少ない」
なんて言われました。
「体に悪い」という言葉が、とても気になったのですが、もう予約しちゃったし、はじめてだから興味もあるし、1回ぐらい飲んでみよう!」と思い受けることに。
では、バリウムの何が悪いんだろう?と調べてみることにしました。
胃がん検査で飲むものは「硫酸バリウム」というバリウムの化学合成物質。
「バリウム」は昔習った「水ヘイリーベ」で出てくるあの「バリウム」です。
そうなんですよ。「バリウム」は金属の一種なんです。
硫酸バリウムは更にシリコン樹脂やトラガント(生薬)や香料などが入っています。
この「硫酸バリウム」は体内で吸収されないので、身体に直接の害はないようです。
ただ、バリウムが身体から出し切れなかった場合の副作用として、「大腸穿孔」「腸閉塞」などが挙げられます。
要は、便として出せなかったバリウムが身体の中に残ってしまい消化器官が詰まってしまう恐れがある、ということ。
ですので、検査の後必ず下剤を渡されます。
そしてこの下剤が厄介と言う話をよく聞きます。
下して全然トイレから出られないとか…げっぷも心配ですが、これも心配。
前日の夜9時以降から禁食。
翌朝ももちろん禁食で水も検査2時間前までに200mlだけ。
お腹も空くし、いろんな不安を抱えいよいよ検査となりました。
胃がん検査の流れ
私は巡回検診車という、車の中で胃がん検診を受けました。
車の後方のカーテンを開けて入るとすぐ、着替えたり荷物を置いたりするスペースがあります。
私はブラトップのタンクトップと無地のロンTで行ったので着替える必要もなく、すぐ検診です。
まず、小さな筒状の袋に入った発泡剤を渡されました。
実はバリウムより、この発泡剤の方がゲップを誘発します。
発泡剤を口に入れて水を飲むとしゅわしゅわしてきます。
駄菓子にあった泡が出てくるラムネみたいな感じ。
結構おいしいです。
要は炭酸なので、げっぷをするのを我慢。
でも、出そうだけれど、我慢できななくもないぐらいでした。
そこにバリウム登場。
普通の紙コップになみなみ入っています。
一見飲むヨーグルト風ですが、持つとずっしりと重いです。
げっぷが怖いので早く終わらせたい!とバリウムをグイっと一飲み。
うわ!
味は金属味の粘土です。
これ全部飲むの?と思っていると
「一気に飲んでください」と言われ、そのまま最後まで飲み切りました。
後味はヨーグルト。
お腹はずっしり。
でも昨日から何も食べていないので、空腹が落ち着きました。
バリウムを飲んだ後もげっぷは思っていたよりしたくありません。
ドリフのコントほどでは全然ないです(笑)
その後、横にある検査台に立ってと指示され、バーをしっかり握ります。
何故かと言うと、この検査台がメチャメチャ動きます。
持っていないと落ちます。
そして、矢継ぎ早に指示がでます。
「右を下にして真横になって。そこから一回転。もう一回転して。今度は左下。息を吸って、そこで止めて。」
という感じ。台自体も回転しながら、頭が下の方に行ったり、かなり不安定な態勢になったりします。
これが結構長く、体感では3分ぐらいはやっていたと思います。
耳で聞いて指示通りに動くのは結構大変。
受けながら“ウチの息子(小学生)には無理だなあ”なんて思いましたよ。
そして、この検査中ずっとX線で胃を投影しているんですよね。
動くのに必死で忘れがちですが、これは結構な被ばく量。
確かにこの検査で胃がんが発見できることもあるとは思いますが、さすがに毎年やるのはどうかなと思いました。
下剤で出す!ちゃんと出る?
検査台から降りて、車から出ても、胃がん検査はまだ終わりではありません。
飲んだバリウムを出し切るまでが検査です。
下剤を2錠渡され、その場で2錠すぐ飲むように言われます。
5、6時間経っても出ない場合は追加で2錠飲んで下さいとのこと。
ここで悩みました。
私、元々お通じがいいというか、すぐ下してしまうタイプ。
もちろん下剤なんて、出産後すぐに病院で飲まされた以外飲んだことがありません。
普通の人が2錠ということは、そんなに飲んでしまったら恐ろしいことが起こりそう…。
もし出なかったら追加で飲めばいいやと、直後は1錠だけ飲みました。
(本来は2錠飲みます。これを読んで減らすのは自己責任でお願いします。)
バリウムは後が恐ろしいと聞いていたので、この日は特に予定も入れておらず、比較的ゆったり過ごしました。
「水分をいつもより多めに取った方がいい」ということで、多めに水を摂取。
すると検査後2時間後ぐらいからおなかがぐるぐるしだし、3時間後無事出ました。
元々下しやすいのもあり、ほぼ下痢状。
その後軽く腹痛があり、2度ほどトイレに行きました。
下剤1錠にしたからか、そこまでひどい下痢ではありません。
それでも軽い腹痛となんとなくお腹が張っている感じと、白っぽい便が3日ほど続きました。
ほとんどの方がバリウムを出し切るのは数日かかるそうです。
胃がん検査で一番怖いのは便が出ないこと。
出し切るまでにアルコールやガウェインの多い飲み物を飲んだりすると、便が固くなってしまうこともあるようです。
検査後渡される紙をしっかり読んで、全部出し切りましょう。
そして、何か問題があったら速やかに受診しましょうね。
まとめ
はじめてのバリウム検査は、想像していたより大変なものではなかったです。
しいて言えば検査台の上でぐるぐる回ったのが大変なぐらい。
バリウム検査にはリスクもあり、検査に否定的な意見もあります。
感じ方や便の出にも個人差もあると思いますので、ご自身で体験して判断してみるのが一番いいと思います。
コメント