舌下免疫治療薬【シダキュア】どうしたら治療が受けられる?子供が始めてみた。

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以前は12歳以上からしか服用できなかったスギ花粉症の舌下免疫治療薬ですが、現在は5歳以上の子供から服用できるようになりました。
保険も効く治療法なので、日本国内のほとんどの地域で子供なら自己負担なしでできる治療です。

このスギ花粉症の舌下免疫治療薬「シダキュア」をウチの小学生の子供たちが始めました。
どうやったら始められるのか、治療中はどんな感じなのか、ご紹介したいと思います。

最初に断っておきますが、この記事の内容はあくまでウチの子供たちの様子です。
お子様によってはアナフラキシーショックを引き起こしたり、副作用が出る場合もありますので、あくまで参考として下さいね。

舌下療法ってなに?

まずは舌下治療法とは何ぞや、というところから。

アレルゲンの免疫療法は、アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が主に行われています。
近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で手軽に服用できるようになりました。

スギ花粉の「舌下免疫療法」は、スギ花粉症と確定診断された患者さんが治療を受けることができ、公的保険が受けられます

わが町は小学生の医療費は無料ですので。
診察費も薬代も無料です。
大人なら数年の治療を考えると3割負担でも数万円もかかります。
スギ花粉症は何もしなければ治りません。
なので、無料でせきる子供の内にやった方がいいと思います。

 

1日1回、治療薬(上写真の「シダキュア」)を舌の下に置き、1分間口の中で保持したあと、飲み込むだけという簡単なもの。
1分間唾を飲み込むことを我慢できる5歳以上のお子さんなら治療ができます。
最初は少量の治療薬(写真左のシダキュア2000)から服用をはじめ、1週間続けて服用した後、アレルゲン量が多くなり(写真右シダキュア5000)数年間(病院では約3年と説明されました)にわたり継続して服用します。

1回目は病院で服用しなければいけませんが、2回目以降は家で飲むだけなので、とにかくとても簡単なんです。

治療を開始ができるのはスギ花粉の場合、花粉が飛散していない5月~11月まで。
花粉シーズンから治療をスタートすることはできません。

そして気になるのは副作用ですよね。

病院で先生にも言われましたが、アレルゲンを投与するので、アナフィラキシーショックの症状が出る患者さんもいます。
そこまでいかなくても、口の中が腫れたり、口内炎ができたり、かゆみが出たりという副作用が出る方もいます。
ですので、最初の1回目は必ず病院内で服用し、一定時間院内で待機します。

もちろん2回目以降に症状が出る場合もあります。
緊急連絡先が記されたカードを渡されますので、何かあったらすぐに病院へ行けるようにするといいと思います。

シダキュア、どうやって開始するの?

お子様の場合、かかりつけ医がいらっしゃると思います。
そちらでまず、「スギ花粉の舌下免疫治療をやりたい」と伝えましょう。

治療を始めるには、スギにアレルギーがあるかの「確定診断」が必要です。
通常は血液検査の結果で問題ありません。

ウチの子供たちは幼い頃からアレルギー盛りだくさんでしたが、ここ数年は血液検査をしていなかったんですよ。
舌下治療を受ける前に新たに血液検査が必要なのかと思ったら、ウチのかかりつけ医の場合は今までにスギのアレルギーが「陽性」反応で出いれば何年前の結果でも大丈夫ということでした。
この辺りは病院によって違うと思いますので確認してみて下さい。

先生に希望を伝えたその日に看護師さんから「シダキュア」についての詳しい説明を受け、書類にサインをして、その日の内に薬が処方されました。

ただ、この日は処方されただけ。
薬局で薬を受け取り、別日に初日分服用のため病院の予約を取りました。
この日はウチの長男が少し咳をしていたのもあり、初日服用は後日になりました。
体調が悪い日はアナフィラキシーのリスクもあるので、初日の服用はできないようです。

病院によっては当日に服用できるようです。
確認してみて下さいね。

息子の体調が良くなった1週間後、改めて処方された「シダキュア」を携えて病院へ赴き、初日の服用となりました。

服用の前にもう一度看護師さんが薬について子供にも説明してくれます。

服用の前後2時間は激しい運動や入浴をしない。
濡れた手で薬を触らないなど。

薬は水に溶けやすいので濡れた手で触ると溶けちゃうようです。

薬自体はこんな感じ。
見た目もラムネみたいです。

薬を開けて、舌の下に乗せます。

こんな感じですね。
口に入れるとすぐ溶けます。
味は甘いそうですよ。

口に入れて1分間待ちます。
その間唾を飲み込んではいけません。
話もしないように、と言われました。

1分経ったら、その後5分間は飲食禁止です。

1日目はこのまま病院で30分待機しました。

ウチの子供たちは特に何の症状も出ず、「なんともない」と言っておりました。
「口の中がピリピリする」と言う子は多いそうです。

服用後運動をしてアナフィラキシーを起こした子のいるようなので、運動については気を付けるように念を押されました。

服用前後2時間は激しい運動・入浴は避ける。
これは守りましょう。

シダキュアは1日の内の何時に服用してもいいようなのですが、もし朝に服用するとその後学校で激しい運動をする可能性があります。

ですので我が家は夜寝る前に服用することにしました。
ちょうど寝る前にぜん息薬の「モンテルカスト(シングレアのジェネリック)」を服用するので同じタイミングで服用しています。
「シダキュア」と「モンテルカスト」の併用は問題ないそうです。

あと気を付けることと言ったら服用を忘れないことぐらいですかね。
ウチは今のところ忘れてはいません(笑)

2週間服用してみて

最初の一週間は容量の少ない「シダキュア2000」、
その後は「シダキュア5000」を服用します。

最初の数日、少し鼻水が出てるかな?なんて思いましたが、他のアレルギーもあるので「シダキュア」の影響なのかは確認できずじまい。
他には特に何の症状も訴えていません。

本当はいけないのですが、入浴後すぐに服用したこともあります。
それでも特に問題なし。
口の中に口内炎や傷がある時は気を付けてと言われましたが、歯が抜けた日に服用しても問題ありませんでした。

ただ、何度も言いますが、これはウチの子供の場合です。
お子様によって違いますので注意深く見てあげて下さい。
最初に処方されたお薬が2週間分で、初日服用から2週間後に診察を受けます。
そこで問題がないかチェックしてもらいます。

問題なければ更に2週間分の薬が処方され、薬が切れる2週間後再受診します。

ここで問題なければ、次は1か月分の薬が処方され、その後は1か月単位でお薬を貰いにいきます。
ウチのかかりつけ医では、この段階で子供を連れて診察をしなくてもよく、窓口でお薬だけ処方できると言われています。
病院によっても違うので確認してみてくださいね。

 

効果なのですが、「シダキュア」を服用し始めてすぐのシーズンから効果が出る人もいるそうですし、全く効かない人もいるようです。

治療期間は約3年。
長く感じますが、一生付き合わなくてはいけない花粉症が、これで完治すれば3年なんて短いものです。

毎日の事なので子供も親も大変かもしれませんが、頑張ってみる価値はあると思いますよ。

 

 

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